レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーが、自分たちには昨年までフェラーリをチーム代表として率いていたマティア・ビノットを迎え入れる余地はないと主張した。
■フェラーリから新チーム代表就任を打診されていたホーナー
フェラーリは2022年シーズンをもって、4年間にわたってチーム代表を務めてきたビノットの放出を決めたが、その際、ホーナーにも新チーム代表就任の可能性が打診されていたことも明らかになっている。
それは「お世辞」のようなものに過ぎなかったのだと語ったホーナーは、自分はレッドブルの運営に携わっていることに満足していると主張している。
そのホーナーは、ビノットはフェラーリのボスとしていい仕事をしてきたと語ったものの、ビノットをレッドブルに引き抜こうとは考えていないようだ。
■レッドブルとメルセデスにビノット加入の余地はなし
「いや、彼にふさわしい場所はないよ」
『Eurosport Italy(ユーロスポーツ・イタリア)』にそう語ったホーナーは、次のように続けた。
「彼が我々のチームでどんな役割を果たせるのか、私には分からない」
「彼は、グリッドの下の方のチームでよりよいチャンスを得ることができるんじゃないかな」
こうした中、メルセデスをチームCEO兼代表として率いるトト・ヴォルフも、ビノットと契約する可能性はないと語ったと伝えられている。
噂では、ザウバーと提携することが決まっているアウディのF1プロジェクトにビノットが加わる可能性もあると言われている。だが、現時点では、ビノットの今後の去就に関して不透明な状況が続いているのは確かだ。