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アルファロメオがアルンニ・ブラヴィを新たな代表に据えた理由は?

2023年01月27日(金)18:05 pm

フェラーリの新チーム代表に就任したフレデリック・バスールの後任としてアルファロメオF1チームを率いることになる人物がついに明らかとなった。

アルファロメオというチーム名でエントリーしているスイスのF1チームであるザウバーだが、これまでチーム代表とザウバーモータースポーツのCEOを兼務していたバスールの離脱に伴い、ザウバーは昨年までマクラーレンのチーム代表を務めていたアンドレアス・ザイドルを新CEOに任命していた。

そして、ザウバーは26日(木)に、新たなアルファロメオのチーム代表に2022年3月からザウバーグループのマネジングディレクターを務めているアレッサンドロ・アルンニ・ブラヴィを指名したことを明らかにした。

■アルンニ・ブラヴィに期待される役割は?

アルンニ・ブラヴィはかつてベルギー出身ドライバーであるストフェル・バンドーンなどのマネジャーを務めていたことでも知られるビジネスマンであり、WRC(世界ラリー選手権)やGP2シリーズなどでチーム代表を務めた経験もある人物だ。

ただ、通常F1チームの代表には『principal』という肩書きが与えられるが、アルンニ・ブラヴィの肩書きは『representative』となっている。日本語表記ではいずれも『代表』とされることになるだろうが、アルンニ・ブラヴィの場合はチームに関する全ての権限と責任を有する代表ではなく、ザイドルCEOの下でF1チームの運営を行うという立場になりそうだ。

ザウバーは今後、2026年から正式にF1参戦するドイツのアウディと提携することが明らかとなっており、今後はザイドルがそのための準備活動に専念することになると考えられている。

アルファロメオとの契約は2023年いっぱいで終了することになっているザウバーだが、少なくとも2025年まではフェラーリからエンジン供給を受けることになる。今回ザウバーがF1チームの代表者にイタリア人のアルンニ・ブラヴィを指名したのは、そうしたイタリアとの協力関係をスムーズに維持するために最適な人物だったためだと考えられているようだ。

■ザイドルはアウディとのプロジェクト準備に専念

かつてポルシェのWEC(世界耐久選手権)プロジェクトを成功に導いた実績を持つザイドルは、今回の人事について次のように語っている。

「F1選手権が行われている間アレッサンドロがチームの代表を務めることによって、私は、グループを成長させ、我々を待ち受ける挑戦とチャンスに備えることに集中することができる」

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』を含むドイツのメディアは、ザウバーがアウディの事実上のワークスF1チームとして活動を開始する2026年からは、ザイドルが正式にチーム代表も務めることになる可能性が高いと予想しているようだ。

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