フェラーリはマッティア・ビノット代表の後任として、ロス・ブラウンにも白羽の矢を立てていたが、その噂は早々に打ち消された。
■F1を引退するロス・ブラウンはチームマネジメントに興味なし
現在68歳になるF1のモータースポーツ担当マネージングディレクターのロス・ブラウンは、F1公式サイトに掲載されたお別れのメッセージで、チームマネジメントに戻る可能性を否定し、今後はソファでF1を見るとF1公式サイトで明かした。
2009年にはコンストラクターズチャンピオンシップを「ブラウンGP」のチームオーナーとして制したブラウンは、「私はチームの一員でありたいという気持ちからは離れた。この仕事だけが、唯一、魅力的だったんだ。リバティ社からこのような機会を与えてもらえたことは、本当に幸運だったし、愛のある仕事だった。今が引退のタイミングだ。私たちは仕事の大部分をやり遂げ、今は統合の時期にある」と述べている。
■フェラーリの後任に複数の名前
ビノットの後任には、現在アルファロメオF1の代表であり、シャルル・ルクレールのマネジャーであるニコラス・トッドと強いつながりを持つフレデリック・ヴァスールが有力と見られている。
この他、マクラーレンのアンドレアス・ザイドル代表や、レッドブルのチーム代表として大成功を収めたクリスチャン・ホーナーにも声がかかったというが、辞退したとの報道もある。
『La Stampa(スタンパ)』紙のジャーナリストであるステファノ・マンチーニは、フェラーリCEOのベネデット・ヴィーニャが暫定のチームボスとして就任する可能性はあるものの、ヴァスールが「依然として候補である」と見解を述べている。
また、2022年にはビノットの代理だったローラン・メキースも候補の一人だ。
フェラーリCEOのヴィーニャは、「我々はいくつかの改善を行い、それは私を喜ばせるものだった。しかし、2位は敗者の中の1番であり、私はこのワールドチャンピオンシップの結果に満足していない。しかし、このチームには時間をかけて改善するために必要なものがあるとも思っている」。
■マッティア・ビノットにはすでに4つのオファー
あるイタリアの情報筋によると、ビノットはすでにアルピーヌやアストンマーティンなど、他の場所で少なくとも4つのオファーがあるという。
来季に向けて重要なこのオフシーズンの展開も目が離せない。