NEXT...F1開催スケジュール

ウィリアムズF1の選択は?緊急手術からシンガポールGPで復帰を目指すアルボンだが・・・デ・フリースは“規制”により準備できず

2022年09月23日(金)19:33 pm

来週末にはマリーナ・ベイ・ストリート・サーキットで今季のF1第17戦シンガポールGP(10月2日決勝)が開催されるが、ウィリアムズのアレクサンダー・アルボンがそこでレース復帰できるかどうかはまだ微妙な状態のようだ。

2週間前に行われたイタリアGPの舞台モンツァで虫垂炎を発症し、急遽手術が必要となったイギリス生まれのタイ国籍ドライバーであるアルボンは、土曜日からステアリングをニック・デ・フリースに委ねることになった。

だが、手術そのものはうまくいったものの、術後に呼吸不全を起こしたことでアルボンは一時ICUに入れられるという心配な状況となっていた。

■シンガポールでの復帰を目指すアルボンだが・・・

そのアルボンは先週、自分の状態について次のように語った。

「気分はとてもいいよ。問題ないと感じている。歩き回れるようになったんだ」

「目標は、タフなレースになるシンガポールに間に合うようにすることさ」

「僕らが行くレースの中でも最もタフなレースのひとつだから、簡単にはいかないよ。でも、高みを目指そう」

だが、アルボンも言うように、赤道のほぼ真下にあるマリーナ・ベイ・ストリート・サーキットで行われるシンガポールGPは、レース時間も2時間ルールぎりぎりとなる長時間に及ぶことも多く、ドライバーにとっては体力的に非常に過酷なレースだ。

一般的に虫垂炎の手術後、退院したら日常生活は送れるものの、激しい運動は2週間から1カ月は控えるよう推奨されている。

それだけに、F1関係者の中には、アルボンのシンガポールGP出走は困難だろうと予想している者が多いようだ。

■シミュレーターでの準備ができなかったデ・フリース

もし、アルボンがシンガポールGPで出走できない場合、ウィリアムズではイタリアGPでアルボンの代役としてF1デビューを果たし、印象的なパフォーマンスを見せたオランダ人ドライバーのデ・フリースを再び起用することになる。

だが、デ・フリースはシンガポールGPに向けた準備としてイギリスでシミュレーター作業を行う予定にしていたものの、イギリスの規制によりヨーロッパのIDカードのみでの入国ができなくなったため、それを断念せざるを得なかったようだ。

デ・フリースは、SNSを通じて次のように明かしている。

「イギリス行きは中止になった。代わりに家に戻るよ」。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック