ケビン・マグヌッセン(ハース)は、仮にF1ドライバーが新型コロナウイルス検査で陽性だったとしても、無症状であればレースへの出走を認めてもいいのではないかと考えている。
2020年から新型コロナウイルス感染症であるcovid-19の影響を強く受けてきているF1だが、今年もすでに2人のドライバーが感染してしまっている。
まず、マクラーレンのダニエル・リカルドがバーレーンで行われたプレシーズンテストを欠場。そして、アストンマーティンのセバスチャン・ベッテルも開幕直前の検査で陽性反応を示したことから先週末の開幕戦バーレーンGPに出走することができなかった。
リカルドはその後の検査で陰性となったことから開幕戦への出場は間に合ったものの、ベッテルは今週末に行われる第2戦サウジアラビアGP(27日決勝)も欠場することが確定しており、開幕戦に続いてリザーブドライバーのニコ・ヒュルケンベルグが再びベッテルの代役を務めることになる。
今年はドライバーやチームスタッフはもちろん、サーキット入りするあらゆる関係者にワクチン接種を義務づけるといった対応策をとっているF1だが、それでも今後またドライバーが検査で陽性を示し、レースを欠場する可能性もあると考えられている。
しかし、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)は、それについてはそれほど「心配はしていない」と語り、次のように付け加えた。
「確かに、ここ数週間でいくつかのケースがあった。だけど、世界は回り続けているし、僕たちは開催国のガイドラインに従っているんだ」
一方、アロンソと同じスペイン出身のドライバーであるカルロス・サインツ(フェラーリ)は、2022年のF1チャンピオン候補として名前が挙がっていることもあってか、やや懸念しているようだ。27歳のサインツは次のように語っている。
「もうこれ(新型コロナウイルス)は終わったことだという感じがしていたんだ。そうしたら、突然ダニエルとセバスチャンが陽性反応を示してしまった」
「危機はまだ終わっておらず、まだ襲ってくる可能性があるということを僕たちに思い出させるための警鐘が鳴り響いているよ」
こうした中、F1が検討すべき対応策のひとつは、新型コロナウイルス検査で陽性を示したドライバーであっても、無症状で体調がよければレース出走を認めることかもしれない。
今季の開幕直前に2年ぶりにハースに復帰したデンマーク出身ドライバーのケビン・マグヌッセンは次のように語っている。
「僕個人としては、健康上の観点からはcovidに感染することをそれほど心配はしていないんだ」
「僕が心配しているのは、感染してレースを欠場することだよ」
「もし、僕たちがその状態でレースをすることができ、チームに感染させないように隔離されるだけなら、僕はそれで満足だけどね」と29歳のマグヌッセンは付け加えた。
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