F1第5戦モナコGPの2日目フリー走行3回目が行われ、トップタイムはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、2番手はカルロス・サインツ(フェラーリ)、3番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)だった。
●【F1第5戦モナコGP】フリー走行3回目のタイム差、周回数
フリー走行3回目では2回の赤旗が出てしまった。1度目の赤旗が出たのはセッション残り18分ころ、プールサイドシケインの出口でニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)が曲がりきれずフロントからクラッシュしてしまった。木曜日に角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)が接触しマシンにダメージを負ったガードレールと同じ場所だ。この影響でセッションは赤旗中断となった。
2度目の赤旗が出たのはセッション終了3分前だった。ミック・シューマッハ(ハース)がカジノコーナーのエイペックスでリヤタイヤをスライドさせ、アウト側のガードレールに左リヤタイヤから勢いよくクラッシュし、リヤセクションへ大きなダメージを負ってしまった。これでセッションは赤旗、終了となった。
シューマッハ本人の意識はハッキリしており、無線でもチームに「何て言ったらいいかわからないけどごめん」と謝罪している。自らマシンを降りているため、身体への影響はなさそうだ。しかし、マシンのリヤが激しく損傷しているため予選までに修復が終わらない可能性もある。
土曜日のフリー走行でも印象的だったのは、木曜日のフリー走行2回目に1-2と好調だったフェラーリだ。ここでもフェラーリ2台は好タイムを出しており、メルセデスを上回る好タイムでセッションを終えた。トップタイムのフェルスタッペンから0.047秒差でサインツが2番手、0.258秒差でルクレールが3番手という結果だ。メルセデスは、バルテリ・ボッタス(メルセデス)が0.471秒差の4番手、ルイス・ハミルトン(メルセデス)は0.726秒差の7番手に留まっており、苦戦しているのか、それとも何かを隠しているのか、この後の予選で明らかになるが、余裕がありそうには見えない。
ルーキーイヤーで注目の角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)だが、木曜日にはガードレールに接触してソフトタイヤでの走行ができなかったことも影響しているのか、チームメートのピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)から1.165秒離されていることから、まだリズムを掴めていないようで、厳しい予選になりそうだ。
快晴だった木曜日に比べてモナコ上空は厚い雲に覆われており、このセッションの直前に行われたF2のレースでは、雨は上がっていたもののウェットコンディションから路面が乾いていく中でのレースとなっていた。この後の予選、メルセデスとレッドブル・ホンダにフェラーリがどこまで食い込んでくるのか注目したい。
角田裕毅と、F1ラストイヤーのホンダ勢の結果は以下のとおり。
■レッドブル・ホンダ
1番手 マックス・フェルスタッペン
5番手 セルジオ・ペレス
■アルファタウリ・ホンダ
9番手 ピエール・ガスリー
19番手 角田裕毅