F1はこのほど2021年の第7戦として予定されていたカナダGPを正式にキャンセルし、その代替レースとしてトルコGPをカレンダーに組み入れたことを明らかにした。
カナダGPの舞台となるモントリオールでは新型コロナウイルス感染症covid-19対策として海外からの渡航者に14日間の隔離を義務づけており、こうした状況のもとでF1を開催することは困難だと判断されたものだ。
これでカナダGPは昨年に続き2年連続で開催が見送られることになったが、F1では本来カナダGPが予定されていた週末にトルコのイスタンブール・パークで代替レースを行うことも発表している。トルコGPは昨年も第14戦として11月に代替開催されていた。
これに関し、F1最高責任者(CEO)のステファノ・ドメニカリは次のように述べている。
「この数週間、プロモーターやカナダ、ケベック、モントリオールの当局がレースの開催に向けて尽力してくれたことに感謝している。そして、我々はカナダGPとのパートナーシップを2年間延長することを発表するものだ」
「2020年と2021年のレースチケットを持っている方には、返金もしくは2020年のレースへの振替を選択してもらえるよう、プロモーターと共に取り組んでいくことになる」
「今シーズンもカナダで開催できないのは残念だが、昨シーズンにも素晴らしいレースが行われたトルコで2021年にもグランプリが開催されることが決定したのを嬉しく思っている」
「トルコはコース上で素晴らしいバトルが繰り広げられる素晴らしいサーキットだ」
雨の中で行われた2020年のトルコGP予選ではランス・ストロール(当時レーシングポイント/現アストンマーティン)がポールポジションを獲得するという波乱の展開となったが、決勝では6番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデス)が逆転勝利を飾っている。
また、現在不振に陥っているセバスチャン・ベッテル(現アストンマーティン/当時フェラーリ)が昨年唯一表彰台(3位)に上ったレースでもある。