F1モータースポーツ担当マネジングディレクターを務めるロス・ブラウンが、今後もピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が勝利するという波乱の展開となったイタリアGPのようなレースを演出するためにリバースグリッドの導入などF1レースにもっと不確定要素を盛り込んでいきたいという考えを示した。
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リバースグリッドというのは、例えば前戦の成績がよかった者が後方グリッドからレースをスタートする形をとるものだ。速いドライバーが後方から追い上げることになるため、必然的にコース上でのオーバーテイクシーンが増えることが期待できるわけだ。
F1では今年すでにリバースグリッド導入についての話し合いを行ったものの、チームたちの反対により導入には至らなかったという経緯がある。だが、ブラウンは2021年以降に導入される可能性もあると考えている。
「我々とFIA(F1統括団体の国際自動車連盟)はそのコンセプトに関して今後数か月にわたって検討を重ね、来年に向けてチームたちと話し合いをしていきたいと思っている」
そう語ったブラウンは、セーフティカー導入とその後の赤旗中断によりコース上の順列が大きく入れ替わったことで波乱の展開となった先週末のイタリアGPに言及しながら次のように付け加えた。
「イタリアGPは集団がごちゃ混ぜになればワクワクするようなレースになるということを示したし、(リバースグリッドが導入されれば)ファンはモンツァで目にしたのと同じようなドラマを楽しむことができるだろうからね」