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予選モード禁止でF1に新たな変化も?

2020年09月08日(火)20:18 pm

先週末に行われた今季のF1第8戦イタリアGPから予選・決勝を通じて同じエンジンモードの使用が義務づけられる新ルールが導入された。

●【決勝レース結果】2020年F1第8戦イタリアGP決勝レースのタイム差、周回数

この新ルールにより、これまで使用が認められていた“パーティーモード”とも呼ばれる予選専用モードが使えなくなることで、レッドブルなどはこれにより自分たちとメルセデスとの差が縮まるはずだと考えていた。

ところが、蓋を開けてみればメルセデス勢の強さは変わらず、逆にレッドブル・ホンダは予選・決勝を通じて速さを見せることができず、今季2回目となるノーポイントでレースを終えてしまった。

とは言え、セーフティカー導入時に誤ってピットインしたことでルイス・ハミルトンがペナルティーを受けたり、その後シャルル・ルクレール(フェラーリ)のクラッシュで赤旗が提示されて大きく順位が入れ替わったりしたという側面はあったものの、イタリアGPではメルセデスが今季初めて2台とも表彰台に上ることができないという珍しい展開になったのも事実だ。

これには今回導入された新ルールの影響もあると考えている者もいる。

例えば、テレビ局『Sky Italia(スカイ・イタリア)』の特派員カルロ・ヴァンツィーニは次のように語っている。

「近年において支配を続けてきたメルセデスはあらゆる面で優位に立っていた」

「だが、エンジンマップ(モード)が凍結されたことにより、バルテリ・ボッタスが(エンジンモードを変える)魔法のボタンがない時にどういうことができるかということを目にすることになった」

イタリアGP決勝を2番グリッドからスタートした直後に数台にかわされて順位を下げたボッタスがなかなか前を走るライバルたちをオーバーテイクすることができず5位に終わったことに言及したヴァンツィーニは、ペナルティーを受けて後方に沈んだハミルトンもなんとか7位にまでばん回するのがやっとだったとし、「変化したこともあるようだ」と付け加えている。

確かに、オーバーテイクがそれほど簡単ではないモンツァではあるものの、これまでのメルセデスであればもっと楽にライバルたちを追い抜くことができていたかもしれない。

セーフティカー導入時のピットインミスによるペナルティーで最後尾から追い上げなくてはならない状況に置かれたハミルトンはレース後に次のように語った。

「新ルールはレースのためにはよいものではないね。以前のようにエンジンをコントロールしてオーバーテイク時にブーストを得られた時の方がもっと面白かったよ」

ボッタスも次のように付け加えている。

「これ(新ルール)は多分オーバーテイクの数に影響を及ぼすかもしれないね。でも、ある程度だけどね」

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