レッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンが、今の状況は「みんなが考えているような悪いものではない」と主張した。
昨年レッドブルのジュニアチームであるトロロッソからF1デビューを飾ったイギリス生まれのタイ人ドライバーであるアルボンは、シーズン半ばにして不調のピエール・ガスリーと入れ替わりにトップチームのレッドブルに昇格。今年もそのままマックス・フェルスタッペンのチームメートを務めている。
だが、ここまでのところ、アルボンとフェルスタッペンのパフォーマンス差は大きく、アルボンにのしかかるプレッシャーも日増しに大きくなってきているのは間違いないと考えられている。
実際のところ、今年はガスリーがアルファタウリと名前を変えたジュニアチームでなかなかいいパフォーマンスを発揮してみせており、昨年とは逆に今シーズン中にガスリーがアルボンのシートを奪うのではないかと考えている者もいる。
先週末に行われた第4戦イギリスGP決勝でアルボンより前の7位でフィニッシュしたガスリーは2週連続開催となるシルバーストン・サーキットで次のように語った。
「予選と決勝どちらの結果にも僕は満足しているよ。だけど、決めるのは僕じゃないからね」
「だけど、僕は常にこう信じているんだ。コンスタントに結果を出していけば遅かれ早かれチャンスはくるはずだとね」
しかし、アルボンはスペインの日刊スポーツ紙『Marca(マルカ)』に対し、自分はプレッシャーを感じたりはしていないと主張している。
「僕の人生において最も困難な時期を迎えているわけじゃないよ」
「みんなが考えているほど悪くはないんだ。最初のレースでは優勝さえ狙えていたしね」
「確かに、先週末はよくなかった。だけど、大きくばん回することもできた。だから、暗雲なんてどこにも見えないよ」
そう語った24歳のアルボンは次のように付け加えた。
「大事なのはトラブルのない週末にしていくことだよ」