マクラーレンのチーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルが、今季限りでフェラーリを離脱することが決まったセバスチャン・ベッテルとは全く交渉を行っていなかったことを明らかにした。
昨年の5月にマクラーレンのチーム代表に就任したドイツ出身のザイドルだが、ベッテルとは同郷ということもあってよく話をする間柄だったようだ。
実際のところ、ベッテルとフェラーリが決別する可能性があるといううわさがささやかれ始めていたころから、ベッテルがザイドルが率いるマクラーレンに移籍する可能性があるのではないかとの憶測もなされていた。
しかし、マクラーレンはベッテルのフェラーリ離脱が明らかとなったそのわずか2日後にダニエル・リカルド(現ルノー)と2021年の契約を結んだことを発表。
同時にカルロス・サインツ(現マクラーレン)が2021年にはフェラーリへ移籍することも明らかとなった。
ザイドルはテレビ局『Sky Deutschland(スカイ・ドイツ)』の番組『Warm up - das F1 Spezial(ウォームアップ・F1スペシャル)』の中で次のように語った。
「(ベッテルとは)一度も交渉を行ったことはなかったよ。我々が交渉していたのは常にカルロスあるいはダニエルだった」
「カルロスとはずっと何も包み隠さず非常にオープンに意見交換してきていた。我々は彼がフェラーリと交渉しようとしていたことも知っていたよ」
「同時に、我々もダニエルとはかなり前から話をしていたんだ」
ザイドルはさらに、ベッテルがマクラーレンへの移籍に関して問い合わせてきたことは一度もなかったと語り、次のように続けた。
「我々としてはセバスチャンが獲得可能となることなど想定していなかったんだ」
「私はセバスチャンとは親しくしているし、ここ数日の間も何度か話をしたよ。F1以外のことをね」
そのベッテルに関しては、このまま今季限りでF1を引退することになる可能性が高いとうわさされている。