元フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼーモロが、FIA(国際自動車連盟)の次期会長選挙に立候補するのではないかとのうわさに関し、これを否定した。
現在F1統括団体でもあるFIAの会長を務めているジャン・トッドはすでに連続3期目を迎えており、2021年に満期を迎えた時点で会長職を退くことになる。現在の規定では連続で会長職に就けるのは3期が限度とされているためだ。
だが、今年は新型コロナウイルスのパンデミックによりほとんどのレースシリーズが現時点で開幕を迎えられないという異常な状況となっている。このため、“例外措置”としてトッドがもう1年会長職を延長する動きに出るのではないかとのうわさもささやかれているようだ。
そうした中、最近になってモンテゼーモロがFIA会長職に就くことをもくろんでいるようだとのうわさがささやかれ始めており、前F1最高責任者のバーニー・エクレストンがその後ろ盾になっているようだとも言われている。
だが、72歳のモンテゼーモロはこのほどイタリアの『Formula Passion(フォルムラ・パッシオン)』に次のように主張した。
「その仮説には目を通した」
「FIAの会長職が私の目標もしくは可能性のリストに含まれることはないよ」
現在のところ、ほかにFIA会長選挙に出馬する可能性があるのは、かつてベネトンやBARのチーム代表を務めていたことで知られるデビッド・リチャーズ、フォーミュラE会長のアレハンドロ・アガグなどだと考えられている。