マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が、近い将来自分たちの世代がF1タイトル争いをするときがやってくるはずだとの見解を示した。
2019年のF1シーズンが開幕する前には、今年はルイス・ハミルトン(メルセデス)とセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)によるタイトル争いが展開されると考えられていた。
だが、結果的にはフェラーリが期待されたような強さを発揮することができず、メルセデスとハミルトンがライバルたちに大差をつけて2019年のタイトルを獲得している。
そうした中で目を引いたのが、フェルスタッペンとシャルル・ルクレール(フェラーリ)の活躍だろう。この2人は誕生日が半月ほどしか違わず、現在どちらも22歳だ。
2年目のF1シーズンにして名門フェラーリのシートを得たルクレールは今季ここまでに2勝をあげ、7回のポールポジションを獲得。一方のフェルスタッペンは3勝をあげてポールポジションも2回獲得している。
ちなみに、メキシコGP予選でポールタイムを刻んだフェルスタッペンがグリッド降格ペナルティーを受けてポールポジションをルクレールに譲った形となっていることから、実際にはルクレールが6回、フェルスタッペンが3回予選で最速タイムを刻んだと考えた方がいいかもしれない。
レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナー代表は、今後フェルスタッペンの最大のライバルとなるであろうルクレールについて質問されるとドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように答えた。
「彼も素晴らしい才能を持っているよ」
「これほど素晴らしい才能を持つ2人のドライバーがあの世代にいることはF1にとってよろこぶべきことだよ。彼らは今後素晴らしい戦いを展開するだろうね」
「ルイスもしばらくはあの位置にいるだろうし、私はセバスチャンのことも見限ってはいないよ。彼だってまだ若いからね。彼らはまだ頑張ることができることを示し続けているよ」
一方、フェルスタッペンもF1では世代交代が進みつつあると考えているようだ。
「シャルルと僕だけに限ったことではないと思っているよ」
「ランド・ノリス(マクラーレン/20歳)にはすごく才能がある。彼は本当に優秀だよ」
ドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』にそう語ったフェルスタッペンは次のように付け加えた。
「ウィリアムズのジョージ・ラッセル(21歳)について判断するのはかなり難しいけれど、最終的にはこの世代からタイトルを狙える多くのドライバーが出てくると思う。とりわけ、年長の連中がいなくなったときにはね」