F1が、現行予選フォーマットに変わるスプリントレース方式予選を2020年に試験的に実施するサーキットを決定したようだ。
●【画像:決勝レース結果】2019年F1第17戦 日本GP決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数
伝えられるところによれば、今季のF1第17戦日本GPが開催された先週末の鈴鹿において、F1モータースポーツ担当マネジングディレクターのロス・ブラウンがチームたちに対し、現行予選に替えて45分間のスプリントレースをフランスGP、ベルギーGP、そしてロシアGPで試験実施したい旨を伝えたようだ。
このスプリントレースは、その時点でのランキング上位のドライバーたちが後方からスタートすることになるリバースグリッド方式を採用することになると考えられている。また、このスプリントレース中にはピットストップは義務づけられず、ドライバーがどのタイヤを使用するかも自由になると言われている。
F1オーナーであるリバティ・メディアは、2021年から大幅に現在のF1予選フォーマットを変更する方針を示しており、2020年には上記の3レースでその新フォーマットを試験運用したいという考えだ。
だが、現時点ではその実現は疑問視されている。というのも、台風19号の接近に伴って鈴鹿サーキットでのすべてのアクティビティがキャンセルされた土曜日にF1最高責任者のチェイス・キャリーが各チームの首脳たちにこの案を伝えたものの、賛同したのはルノー、マクラーレン、アルファロメオ、そしてウィリアムズの4チームだけだったことが明らかになっている。
つまり、それ以外の6チームはこの予選方式変更に反対の意思表示をしたということだ。
2020年にリバティ・メディアの提案通り4つのグランプリで新予選方式を試験的に実施するには全チームの同意が必要であり、少なくとも現時点においてはそれが実施されるかどうかは不透明な状況だ。
ともあれ、2021年からはF1の競技ルールや技術ルールが大幅に変更される可能性があるが、F1チームやエンジンサプライヤーの中には技術ルールに関しては現行ルールを継続させることを望んでいるところも多いと伝えられている。
こうした中、オランダの『De Telegraaf(テレグラーフ)』は、現在レッドブルとトロロッソにエンジンを供給しているホンダが2021年以降もF1活動を継続するかどうかは、2021年以降に適用される技術レギュレーションが正式に発表されてから決定されることになるだろうと報じている。