フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットが、フェラーリではセバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールという2人のドライバーの扱いに苦慮しなくてはならない状況に陥っているのではないかという見方に対して反論を行った。
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今シーズンが始まる前、ビノットはフェラーリではベッテルを明確なナンバー1ドライバーとして処遇していくことになると明言していた。
ところが、実際にシーズンが始まってみれば、ベッテルが2019年型フェラーリF1マシンに苦労する一方で、昨年アルファロメオ・ザウバーでF1デビューしたばかりのルクレールがベッテルをしのぐパフォーマンスを発揮。
ビノットは夏休みが明けた第13戦ベルギーGP以降4レース連続でポールポジションを獲得したルクレールを今後新たなナンバー1ドライバーとして扱うことをベッテルに伝えたようだとの報道さえ行われている。
さらに、最近ではフェラーリ内部でドライバーに対するチームオーダーに関する問題も生じてきており、ルクレールとベッテルの関係もかなり悪化してきているようだと考えられている。
だが、こうした見方に対し、ビノットは『Sky Italia(スカイ・イタリア)』に次のように語った。
「彼ら2人はいい状況にあるよ」
「みなさんが新聞やインターネットで読んでいることとは非常に違う状況にあると私は思っている」
「シャルルにとっては、セバスチャンは素晴らしい基準であり、その経験から学ぶことができている」
「だが、シャルルもまたセバスチャンにとってのいい基準でもあるんだ。なぜなら、彼(ルクレール)は非常に速いからね」
そう語ったビノットは次のように付け加えた。
「私は、これは彼ら2人にとって非常に有益な状況だと考えているよ」