2021年から新たなF1ルールの導入が予定されているが、F1レースをより白熱したものにするためにレース中の給油を復活させてはどうかという声も聞かれている。
例えば、昨年までバルテリ・ボッタス(メルセデス)のスポンサーを務めていたウィフリ社のオーナーは地元フィンランドのメディアに次のように語っている。
「もしクルマが全く同じスピードであれば、当然ながらオーバーテイクするのはかなり困難だ」
「それに対して何らかの手を打つべきだ。私なら給油を復活させるね」
■給油復活は無意味だとクリスチャン・ホーナー
だが、レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーはこうした意見には反対のようだ。
「以前、給油のためのピットストップが行われたいたころに戻ってレースを見てみればいい。それらのレースのいくつかは我々が目にしてきた中でもっとも退屈なものだったよ」
『Speedweek(スピードウィーク)』にそう語ったホーナーは次のように付け加えた。
「その当時の戦略はクルマに搭載する燃料の量によって決定づけられていた。そして私はそれがレースの面白さに貢献していたとは思わないよ」
■それも含めて最善策を検討すべきだとヴォルフ
メルセデスF1チームを率いるトト・ヴォルフ(エグゼクティブディレクター)もホーナーの言うことには一理あると認めつつも、F1ではレース中の給油復活も含めて慎重に最善策を検討していくべきだと次のように語っている。
「レース中の給油は一定のエンターテインメントと不確実な要素を持ち込むことになる。それにレース開始時のクルマはだいぶ軽くなるからドライバーたちはもっとハードに攻めることができるようになる」
「最善の決定を下すことができるよう、全てを慎重に分析する必要があるよ」