フェルナンド・アロンソが、2016年に最強F1チームのメルセデスと移籍交渉をしていたことを明らかにした。
先週末に行われたル・マン24時間レースで2年連続となる勝利を収めたアロンソだが、トヨタのWECチームにはそのレース限りで別れを告げることが確定している。
まだ2020年の活動計画を明らかにしていないアロンソだが、イタリアの『Man In Town(マン・イン・タウン)』との間に行われた独占インタビューの中で次のように語っている。
「もしF1が再び魅力的な選択肢になるようであれば、間違いなく僕は復帰するだろうね」
アロンソは現在もマクラーレンのアンバサダーを務めているが、最近マクラーレン・レーシングCEOのザック・ブラウンが自分たちのチームでアロンソが再び走ることはないだろうと示唆したことが報じられている。
そして、アロンソももしF1に復帰するのであれば“タイトルを狙える”チームでなくてはならないと考えているのは確かだ。
アロンソは2016年シーズン終了後にメルセデスと接触していたことを認め、次のように続けている。
「僕は2016年にメルセデスと連絡をとったんだ。ニコ・ロズベルグが引退を決めたときにね」
「僕はトト・ヴォルフ(メルセデス/エグゼクティブディレクター)と話をしたけれど、結局のところ合意には至らなかった。僕はマクラーレンに所属していたし、解決策を見いだすことは簡単なことではなかったんだ」
「この先、興味深い申し出があれば受け入れるつもりだよ。僕がF1復帰を決めるとすれば、それは本当にF1タイトルを勝ち取るチャンスがある場合だけさ」
「僕はゼロから始めるプロジェクトには興味はない。僕は今すぐ勝てるクルマが欲しいんだ」
実際にその可能性はあまりないと考えられているものの、アロンソが2014年まで所属していたフェラーリに復帰するのではないかとのうわさもささやかれている。
今のフェラーリにアドバイスできることがあるかと尋ねられたアロンソは「忍耐だね」と答え、次のように続けた。
「毎週末勝利を期待されるのは楽なことではないし、フェラーリは世界で最も有名で最も愛されているチームだ」
「僕があそこ(フェラーリ)にいたころは技術も人材も不足していたけれど、僕たちには競争力があった。今のクルマは非常に競争力があるけれど、ものすごく大きなプレッシャーがかけられていることでうまく機能していないんだ。その上、メルセデスはすごく強いからね」