メルセデスは26日(火)から始まった今季2回目のF1公式プレシーズンテストに大きく変更を加えたフロントノーズを持ち込んできた。
今週バルセロナで行われるテストがシーズン開幕前の最後のテストチャンスとなるだけに、先週のテストではフェラーリやレッドブル・ホンダに後れを取っていることが明らかとなったメルセデスとしてもここでできるだけ挽回のきっかけをつかんでおきたいところだろう。
メルセデス関係者によれば、チームはすでに1月から新たなフロントノーズやウイングを含むさまざまな変更に取り組んできているのだという。
だが、最初のバルセロナテストで出遅れが明らかとなったメルセデスは、今年の新空力レギュレーションに向けて開発してきたコンセプトを根本から再考することを検討しているようだともうわさされている。
メルセデスの関係者はドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語っている。
「我々はできるだけ時間をかけてメルボルン(開幕戦オーストラリアGP/3月17日決勝)仕様を間に合わせたいと思っていた。だが、それらのテストをするための時間は十分にあるよ」
「発表したときのモデルと比較すれば、すべての空力パーツの外観が変わっている」
ルイス・ハミルトンも26日に試した新空力パーツに手応えを感じたようだ。
「先週からは改善されていた。いい進歩だよ」とハミルトンは語っている。
一方、トップ3チームのうちフェラーリとレッドブルが2回目のテストに持ち込んだマシンにはメルセデスほど大きな変更が加えられているようには見えない。
現時点での状況からすれば、オーストラリアで迎える開幕戦にはフェラーリがリードし、それにレッドブルとメルセデスが続く形で臨むことになる可能性が高そうだ。