ルノーF1チームの特別アドバイザーを務めるアラン・プロストが、2019年から2年契約を結んだダニエル・リカルド(現レッドブル)には大金を支払うだけの価値があると主張した。
現役時代には4度F1王座についたフランスを代表する元F1ドライバーのプロストだが、特別アドバイザーとしてルノーF1プロジェクトにかかわれることをうれしく思っていると『Guardian(ガーディアン)』に次のように語っている。
■ルノーは価値があることにしか金を使わない
「メルセデスは現在トップにいるし、私はそこではやる気を持てなかっただろう。(ルノーでは)トップに返り咲くのはかなり難しいし、そこが非常に面白いところなんだ」
2020年までにルノーが再びトップF1チームに返り咲けるよう手伝うことが目標だとしているプロストだが、ルノーはメルセデスやフェラーリのように金を惜しみなく使うチームでないと次のように続けた。
「我々は、そうする価値があると思えるまでは金を使うつもりはないよ。メルセデスとフェラーリはそれとは違う考え方をしているだろうがね」
■リカルドに払う金には意味がある
そう語ったプロストは、今季いっぱいでレッドブルとの契約が切れるリカルドと契約を結ぶことができたのはルノーにとって重要なことであったし、そこに金をつぎ込む価値は大いにあるのだと次のように続けた。
「ダニエルはほかのドライバーたちより高給取りだ。チームを助けるためにそれが必要だったから、我々はそうしたんだ。金は問題ではないが、それは正当なものでなくてはならない」
■2019年のラインアップはF1最高
今季はニコ・ヒュルケンベルグと、レッドブルとの契約下にあったカルロス・サインツとのコンビで戦っているルノーだが、2019年からはヒュルケンベルグとリカルドという新しいコンビで戦うことになる。
「我々は2人のトップドライバーを抱えることになる。恐らく今のF1では最高のラインアップだろう。彼らはレッドブルやメルセデス所属ではなく、ルノーのドライバーなんだ」
そう語った63歳のプロストは次のように付け加えた。
「これはチーム内外のすべての人たちに対し、我々が最善を尽くしたいと考えていることを示すものだよ。つまり、正しい時に正しい選択をするということをね」