NEXT...F1開催スケジュール

2020年のF1は18インチホイールに?

2018年06月05日(火)18:06 pm

F1が2020年に18インチホイールを採用することになるかもしれないと報じられている。

現在F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)、F1商業権管理者、F1チームとの間で結ばれているコンコルド協定と呼ばれる契約は2020年まで有効となっている。

そして、2021年以降はF1新オーナーとなったリバティ・メディアがリードする形でこれまでとは大きく異なるレギュレーションを導入する準備が進められている。

■2020年に18インチホイール採用の可能性

だが、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、その2021年を待たずして2020年からこれまでの13インチよりも大きい18インチホイールが導入されることになるかもしれないと報じている。

現在F1公式タイヤサプライヤーを務めているピレリの契約は2019年までとなっており、ピレリが2020年以降もサプライヤーを継続することになるか、あるいは別のタイヤメーカーが新たな公式サプライヤーとなるのか現時点ではまだはっきりとはしていない。

2020年以降F1の公式タイヤサプライヤーとなることを希望するメーカーは今月中にその希望をFIAに申し出る必要があるとされている。

■18インチは将来のF1カーのイメージに合致

そうした中、18インチホイールはリバティ・メディアが2021年以降の導入を目指す“未来的”なF1カーのイメージに合うものだと考えられている。

実際、ピレリも以前18インチホイール用のF1タイヤを試作してテストを行ったことがある。タイヤメーカーにとって13インチホイール用タイヤは実際のところ市販車用製品にフィードバックすることができないため、より大きなホイールを用いたタイヤに切り替えたいという希望は強いようだ。

2016年までウィリアムズの最高技術責任者を務めていたパット・シモンズが現在リバティ・メディアのもとで2021年以降のルール策定グループを率いているが、そのシモンズはタイヤの件に関して次のように語っている。

「我々はかつてプロダクトデザイナーに未来のF1カーを描かせたことがある」

「私は、結局のところ中道的なものに落ち着くだろうと読んでいるがね」

■2019年のF1タイヤはコンパウンドの差が拡大?

一方、2019年シーズンで現在の契約が満期を迎えるピレリだが、すでに来年のF1タイヤ設計に関する計画を練っているようだ。

「問題のひとつは、ソフト、スーパーソフト、ウルトラソフトの差があまりないことだ」

イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』にそう語ったピレリのマリオ・イゾラ(モータースポーツ責任者)は次のように付け加えた。

「来年に向けて、我々はそれぞれのコンパウンドの差をより大きくし、異なる戦略をとることを可能とするためのいいクロスオーバーを生み出したいと思っているよ」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック