F1オーナーのリバティ・メディアは各グランプリにおけるグッズ販売のやり方をこれまでとは違う形にする計画を立てている。だが、F1の3強チームがこれに反対の意向を示しているようだ。
■サーキットでのグッズ販売方式を見直す新オーナー
これまでは、F1チームはサーキットにおいてそれぞれに独自の売店を設け、そこで自分たちのレース関連グッズなどを販売していた。
だが、リバティ・メディアでは今後各チームの商品をすべてひとつの売り場にまとめ、大きなテント状の区画でのみ販売するという方式に変更することを計画しているという。
この方式はもともとアメリカのNASCARが開始したことで知られているが、今ではNASCARもすでにそのやり方はとっていないようだ。
F1のマーケティング責任者を務めるショーン・ブラッチーズは、フィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』紙に次のように語っている。
「我々は広範囲に及ぶ調査を完了したし、レース主催者たちはすべてこの計画を支持しているよ」
■「売り上げが減る」とトップチームたちは反対
だが、『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』によれば、現在F1の3強チームと呼ばれるフェラーリ、メルセデスAMG、レッドブルはこの計画には反対の意思を表明しているという。
特に、関連グッズ販売においてはほかのどのチームよりも大きな売り上げを達成しているフェラーリの関係者は次のように語ったという。
「歴史を通じて、フェラーリはほかのどのチームよりも多くの商品を販売してきたし、みんなは自分たちが探している“赤”を見つけるのに何の問題もなかったよ」
「もし、ファンが辛抱強くなければ、自分たちが欲しいものを見つけるために長い道を歩かされる大きな売り場に行こうとは思わないだろうね」
そう語ったフェラーリ関係者は次のように付け加えた。
「この新しいやり方では、我々の売り上げは間違いなく減ってしまうだろうね」