昨年限りでザウバーのシートを失ったパスカル・ウェーレインだが、2018年はメルセデスAMGのテストドライバーを務めることが明らかとなった。
■結果を残すもシートを失ったウェーレイン
2015年にDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)で史上最年少チャンピオンに輝いたメルセデス所属ドライバーのウェーレインは、翌2016年にメルセデスPU(パワーユニット)を搭載するマノーでF1デビューを飾り、チームに唯一の1ポイントをもたらす働きを示した。
しかし、マノーは2016年限りで姿を消してしまい、ウェーレインはメルセデスの後押しを受けて2017年はザウバーのシートを確保。ここでもチームが年間を通じて稼いだ5ポイントはすべてウェーレインが持ち帰ったものだった。
だが、フェラーリとの関係強化を図るザウバーは、2018年にはフェラーリ育成ドライバーであるシャルル・ルクレールの登用を決定。ウェーレインは行き場を失ってしまった。
■今季はメルセデスのテストドライバー
ウェーレインのシート喪失が確定した際、メルセデスのモータースポーツ責任者であるトト・ヴォルフは今後もウェーレインに対する支援を続けていくと語っていた。
そして、ドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』はこのほどヴォルフが次のように語ったと報じている。
「我々は2013年からパスカルを支援し続けてきた。そして彼は2015年にDTMで勝利を収めてF1昇格のチャンスをつかんだ」
「その後、彼はマノーとザウバーにおいてかなり大変な2年を経験することになってしまった」
「だが、我々は2018年も彼を自分たちのレーシングファミリーの一員としてキープするつもりだし、メルセデスでF1テストドライバーの役割を負ってもらうことになる」
ヴォルフは、これは「2019年にF1に復帰できるよう準備しておくため」だと付け加えている。