『第85回ル・マン24時間レース』が日本時間6月17日(土)22時(現地15時)にスタートしてから20時間が経過したところで、ここまで無傷のポルシェ1号車にもトラブルが襲いかかった。
アンドレ・ロッテラーがドライブするポルシェ1号車が突然のスローダウン。誰もがその光景に目を疑った。ロッテラーはなんとかピットへ戻ろうとスロー走行を続けたが、コース上にマシンを止めてしまった。
原因は「オイルプレッシャーの低下」ということで、マシンをピットに持ち帰ることができなかった。
これにより、序盤苦しんだポルシェ2号車がトップに立ち、2番手にはやはりトラブルでモーターとバッテリーの交換作業に約2時間を費やしたトヨタ8号車となった。しかし、この2台は9周差があり、ポルシェ2号車にトラブルが起こらない限り、トヨタの優勝はないだろう。
トヨタとポルシェの5台全車にトラブルが発生した今年のル・マン24時間レースは、最後の最後まで分からない状況となった。
なお、現在の総合トップは、LM P2クラスの38号車ジャッキー・チェン・DCレーシング(ホー・ピン・タン、オリバー・ジャービス、トーマス・ローラン)となっている。
■【20時間50分経過】第85回ル・マン24時間レース
総合順位 チーム 車番 現在のドライバー 周回数/前車との差
1 [LM P2]38号車 T.ローラン 317周
2 ポルシェ2号車 ブレンドン・ハートレー 315周/+2周
3 [LM P2]13号車 M.ベッシェ 315周/+21.503秒
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10 トヨタ 8号車 中嶋一貴 307周/+9周
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50 ポルシェ1号車 アンドレ・ロッテラー 318周(リタイア)
54 トヨタ 9号車 ニコラス・ラピエール(リタイア)
55 トヨタ 7号車 小林可夢偉(リタイア)
■まさかのトラブルに思わず目を覆いたくなる
DRAMA!
Leading car #1 @Porsche_Team slow down at Tête Rouge.#LeMans24 #WEC pic.twitter.com/KawhR32H8u— FIA WEC (@FIAWEC) 2017年6月18日
■ピットに戻ろうとするアンドレ・ロッテラー
.@Andre_Lotterer is pushing hard to get the cars back to the garage.#LeMans24 #WEC pic.twitter.com/iQT48d0PNi
— FIA WEC (@FIAWEC) 2017年6月18日
■諦めたロッテラー、ドアを開けてしまった
What a ruthless moment!
Car door is open, @Andre_Lotterer got out of the #1 @Porsche_Team. #LeMans24 #WEC pic.twitter.com/oD1sgPlZlg
— FIA WEC (@FIAWEC) 2017年6月18日