メルセデスAMGのビジネス担当エグゼクティブディレクターを務めるトト・ヴォルフが、マノーを自分たちのジュニアチームにする計画はないと主張した。
■マノーの現ドライバーは2人ともメルセデス所属
今年からメルセデス製パワーユニットを搭載することになったマノーだが、そのつながりからメルセデス所属ドライバーであるパスカル・ウェーレインが今季マノーからF1デビューを飾っていた。
シーズン前半は、ウェーレインはインドネシア人ドライバーであるリオ・ハリアントとコンビを組んでいたが、ハリアントの持ち込み資金が底をついたことによりシートを喪失。そしてその後任にはやはりメルセデス所属ドライバーである19歳のエステバン・オコンが収まり、先週末のベルギーGP(第13戦)でF1デビューを果たしている。
つまり、現時点でのマノーのドライバーは2人ともメルセデスのお抱えドライバーということになったわけだ。
事実、一時はメルセデスがマノーを自らのジュニアチームとし、レッドブルとトロロッソのような関係を構築することを目指しているのではないかとのうわさもささやかれていたこともある。
今回のマノーのドライバー交代劇により、それに大きく近づいたのだと考える者がいても不思議ではないだろう。
■あくまでもパートナーシップの一環だとヴォルフ
だが、実際にメルセデスAMGはマノーをジュニアチームにするつもりなのかと質問されたヴォルフは次のように答えた。
「ノーだよ」
「しかしながら、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)との間に起きたことを考えれば、我々が与えられるシートを持っていないがために才能のある次世代ドライバーを失うようなことがあってはならないという確信に至ったのだ」
そう述べたヴォルフは、次のように締めくくった。
「我々のマノーに対する姿勢は変化した。だが、我々が彼らを支援することはないし、彼らの株式を買収するというような計画もない。パートナーシップを強化することはできる。だが、それ以上のことは何も計画にないよ」