前戦F1モナコGPでは厳しい週末を送ってしまったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)だが、母国オランダでは大声援を受けたようだ。
レッドブル移籍直後のスペインGP(第5戦)ではチャンスを見事に生かして初優勝を飾ったフェルスタッペンだったが、続いて行われたモナコGPでは予選と決勝の両方でクラッシュを演ずるという残念な結果に終わっていた。
■F1初優勝を手土産に凱旋(がいせん)したフェルスタッペン
だが、先週末に母国オランダのザントフォールトで行われたイベントに参加したフェルスタッペンは、元F1ドライバーの父親ヨスとともにF1カーのデモンストレーション走行を行い、10万人ものファンから大声援を受けた。
フェルスタッペンは、地元の『De Telegraaf(テレグラーフ)』紙に次のように語った。
「ものすごくたくさんサインしたよ。みんなが興奮しているのを見るのはすごくいい気分だ。それは僕がうまくやれているってことを意味するものだからね」
「もちろん、それは誇らしいよ。だけど、僕はまだ冷静さを失っていないし、うかれたりなどしないよ」
■マックスはミスから学ぶことができると父親のヨス
1994年にベネトンでF1デビューを飾り、以後アロウズやティレル、ミナルディなどで活躍した父親のヨスも、息子のマックスが自分に果たせなかったF1優勝を遂げ、母国でこれほどの大歓迎を受けるまでに至ったことを誇りに思っている。
「正直に言って、彼(マックス)のパフォーマンスは非常にいいよ」
そう語ったヨスは、「もちろん、モナコを除いての話だがね。だが、マックスは自分のミスから学ぶことができる人間だよ」と付け加えた。
■最新スペックエンジンで臨むカナダGP
伝統のモナコで2年連続クラッシュという“勉強”をしたフェルスタッペンだが、今週末のカナダではそれに加えてルノーの最新スペックパワーユニットを搭載することになる。
この新スペックパワーユニットは、チームメートのダニエル・リカルドがモナコで一足先に搭載していたものだ。リカルドはその助けもあって、モナコではポールポジションを獲得する活躍を見せていた。
フェルスタッペンは、モントリオールのジル・ビルヌーブ・サーキットで行われるカナダGPに向けて、次のように語った。
「アップグレードされた新エンジンによっていいレースができるはずだよ。表彰台を狙うのが目標さ」