メルセデスAMGでは、すでに2014年と2015年に2年連続でチームにF1タイトルをもたらしたルイス・ハミルトンと2018年までの契約を結んでいる。だが、チームメートのニコ・ロズベルグとの契約は今年で切れることになっている。
最強メルセデスAMGのシートは、ドライバーたちにとっては魅力のあるものだ。ロズベルグの座っているシートを得たいと考えているライバルも少なくないだろう。
■まずはロズベルグ優先だとヴォルフ
だが、メルセデスAMGのビジネス部門エグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフは、ロズベルグとの交渉を最優先するつもりだと『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に次のように語った。
「ニコはメルセデスファミリーの一員なんだ。だから彼と最初に話をするよ。そして、彼もどういう活躍ができると考えているかを我々に対して語る必要がある」
■2番手候補はウェーレイン?
メルセデスAMGでは、レッドブルのダニエル・リカルドに興味を示しているのではないかとのうわさもある。だが、現実的にはロズベルグの次に来る候補者はパスカル・ウェーレインだと考えられている。
2015年にDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)の史上最年少チャンピオンに輝いた現在21歳のウェーレインは、メルセデスの秘蔵っ子とも呼ばれるドライバーであり、今季はメルセデスの後ろ盾を得てマノーからF1デビューを飾っている。
「パスカルは、まだ若いもののマノーチームをリードする責任を与えられた」
そう語ったヴォルフは、次のように付け加えた。
「彼のことを注意深く見守り、今後のキャリアをどう展開させるかを決めることになるだろうね」