元F1チームオーナーのエディ・ジョーダンが、F1に独立系エンジンメーカーを参入させるべきだというF1最高責任者バーニー・エクレストンの意見を支持した。
エクレストンは、統括団体であるFIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長とともに、2017年から独立系エンジンメーカーによる“クライアントエンジン”を導入し、現行のパワーユニットと並行使用できるルールに変えることを提唱していた。
この案に関しては11月に行われたF1委員会で否決されたものの、エクレストンは大手自動車メーカーであるメルセデスやフェラーリが強大な権力を持つ現在のF1は変えていく必要があるとの主張を変えてはいない。
ドイツの『Die Welt(ディー・ヴェルト)』紙は、最近エクレストンが次のように語ったと報じていた。
「我々は大手自動車メーカーを操ろうなどと考えているわけではない。それはまったく逆だ」
「我々はただ、チームがもっと安く購入できて使用できる力強いエンジンを望んでいるだけだ。そして、私が言う独立系とは、大手自動車メーカーに属さないメーカーという意味だ」
かつて自らのチーム「ジョーダン・グランプリ」でF1を戦っていたジョーダンは、そうしたエクレストンの考え方を大いに支援しているようだ。
「今の状態は好ましいとは思っていないよ」
ロンドンで『Speedweek(スピードウィーク)』にそう語ったジョーダンは、次のように続けた。
「メルセデスとフェラーリに関してだが、彼らは大きな力を持ちすぎてしまった。権力は独立系チームを支援しようとする人々に再び与えられるべきだよ。なぜなら、彼らがこのスポーツの骨組みを形成しているんだからね」
「大手自動車メーカーは好き勝手に参入しては去っていく。だが、F1はウィリアムズのような独立系チームによって支えられているんだ。これから10年後にどうなってしまうかが問題だ」とジョーダンは締めくくった。