2016年、アメリカからF1に初参戦する新チーム、ハースは29日(火)、「リードドライバー」としてロマン・グロージャンの起用を発表した。
グロージャンは2009年、テストドライバーとして当時のルノー・ワークス入り。2012年から一貫してロータスでキャリアを積み重ねてきたスイス生まれのフランス人だ。
米ノースカロライナ州カナポリスにあるチーム本拠地で記者会見に臨んだグロージャンは、次のように述べた。「(ジーン)ハースと(ギュンター)シュタイナーのアプローチが気に入った。他のF1チームの手法とは一風変わっているんだ」
「F1の競争はありえないほど過酷だ。成功するには人と違う新しいやり方を見つけること、それしかない」
グロージャンが言及したのは、間違いなくハースの持つフェラーリとの太いパイプだ。それゆえ、アメリカを拠点に闘いながら伊マラネロ(フェラーリ本拠地)の『Bチーム』とも呼ばれる。
同じ29日(火)午前、グロージャンはイギリス『Sky(スカイ)』に、将来フェラーリ・ワークスに入るのが「夢」だと打ち明けた。
「技術者、メカニック、そしてドライバー、とにかくモータースポーツで働く誰にとってもフェラーリは夢のチームだ。真紅の、あの色は特別な輝きを放つ」
「将来、夢が実現すればいいが、その前にもっと段階を踏まねばならない」
2016年、グロージャンのチームメートには現フェラーリの控えドライバー、エステバン・グティエレスがなる予定だ。