前戦F1ハンガリーGPで今季2勝目をあげたフェラーリのセバスチャン・ベッテルは、名門フェラーリが復活に向けて着実な歩みを続けていると主張している。
「2勝目をあげたし、表彰台には何度も上っている」
ドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』にそう語ったベッテルは、次のように続けた。
「冬の間に(フェラーリ内で)大きな変化もあったし、僕たちは目標に掲げていたものより、多くの結果を残しているよ」
「かつての魔法のような時代をよみがえらせたいと思っている。野心的な目標ではあるけれど、可能性はものすごくあると思っているよ」
そのベッテルも、本当にF1タイトルを争えるようになるには2016年まで待つしかないと認めている。だが、そのためにも、今シーズン後半もメルセデスAMGに食らいつくことを目標に掲げていると次のように続けた。
「もちろん、すぐにでも彼らに追いつけるよう頑張っているよ」
「それが簡単なことではないのは分かっている。彼らには強力なエンジンがあるし、速いクルマと2人の強いドライバーたちがいるからね。でも、僕たちもその差を縮めてきているし、どこかの段階ではそれが逆転することになると思っている」
イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、フェラーリではF1イタリアGP(第12戦/9月6日決勝)でさらに大きな前進を見せることになりそうだとしている。フェラーリではモンツァにトークンを用いてパフォーマンス改善を行った新たなパワーユニットをイタリアGPで投入することになると考えられているためだ。