元フェラーリ会長ルカ・ディ・モンテゼモーロがF1の行く末を案じている。至急、改革が必要というのだ。
長期的な将来が危ぶまれるF1を低迷から引き上げるのは、F1の筆頭株主CVCの責務だとモンテゼモーロは力説する。
彼は24日(金)に出るドイツの月刊誌『Maanger Magazin(マネージャー・マガツィン)』とのインタビューで次のように語った。「F1オーナーたちは投資を行うとともに、優先事項を明確にすべきだ。専門のチームを組織して運営にあたらせるのだ」
フェラーリの新会長セルジオ・マルキオンネに職を追われるまで、モンテゼモーロは数十年に渡ってF1と関わり続けた。そんな彼が、F1は5年後の「2020年に向けて誰の目にも明らかな計画」を立てよと進言する。
そのためにCVCは本腰を入れるべきで、それができないのならF1を去れと彼はいう。
「彼らは、F1を売るかどうか今すぐ決めなければならない」。そして、もし売る気がないなら「ビジネス哲学を一変」し、F1に投資すべきだとモンテゼモーロは考える。
「さもないとF1が危ない」
では何を優先させるのだろう?まずは、厳しい運営が続くチームを救うための「大幅な」経費削減だ。他にも問題はある。テレビ視聴率の低下とレース観戦客の減少だ。
現在、航空会社アリタリアの会長を務めるモンテゼモーロ。彼は、バーニー・エクレストンに続投を勧める。
「それには金融、マーケティング、デジタル技術の分野でトップの人材を揃えるべきだ」
ドイツGPが開催中止となった今、エクレストンは「ドイツがF1の市場から消えてなくならないよう注意」すべきだと語るモンテゼモーロだった。