F12015年開幕のスタートダッシュでつまづいたニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)に、ニキ・ラウダが「何とかしろ」と注文を付けている。
2014年は、最終戦アブダビGPまでタイトルの可能性を残し、チームメートのルイス・ハミルトンと激しく戦ったロズベルグ。ところが一転して今年は、ハミルトンに遅れをとる展開が目立っている。
「そうだな、確かにニコ(ロズベルグ)はルイス(ハミルトン)に少し置いていかれている」とイギリス『Daily Mail(デイリー・メール)』紙に話すラウダ。「彼には、何とかしてもらいたいものだ」
スランプに陥るにしても、タイミングが悪い。前戦マレーシアGPでは、両ドライバーともセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)に一泡吹かされた。
今まで絶対公平の立場をとってきたチームだが、CEOのトト・ヴォルフはそうした戦略の見直しを示唆している。レースに勝つためには「ドイツ人にもイギリス人にも嫌われる」決定を下すというのだ。
こうした事態に、不振のロズベルグは「ナンバー2」降格との見方もあるが、本人は否定している。
しかしロズベルグは、好まざるレース戦略をチームがとったとしても受け入れるしかない状況だ。本人もそれを認めている。
「ドライバーとしては、やりにくいけどね」「もしそうなったら、それはしょうがない」とF1公式サイトに語るロズベルグ。
「僕はメルセデスAMGのドライバーだ。それは絶対だよ。特に今はシーズン序盤だ。とにかくチームの事情を優先させなければ。まずはチームだ」