2015年F1カレンダーに載りながらキャンセルに揺れるドイツGP。バーニー・エクレストンの話から察するに、理由はもっぱら金銭だ。
ニュルブルクリンクもしくはホッケンハイムと契約を結ぶなら今週末、エクレストンはそのように期限を定めた。
エクレストンのビジネスライクな対応に反して大方は、たとえ例外を設けてでもF1は伝統のドイツGPを残すべきと考えている。
ドイツ『DPA通信』とのインタビューでも、エクレストンは頑として自分の意見を譲らない。
「ロックのライブでもテニス試合でもいい。ある主催者が何かイベントを開くとしよう」「おのずと条件は理解するはずだ」
「条件が整わなければイベントは開けない」
ドイツGPはF1にぜったい必要とする意見には、次のように反論する。
「確かに大きな市場だ」とエクレストン。「だったら(レース開催に)何の問題もないはずだろう」
ではなぜこれほどドイツはこれほど苦しんでいるのか。それはエクレストンにも分からない。「さあね。妙な話だ」
ドイツが母国のメルセデスAMGにとって、ドイツGPはかけがえのないレースだ。チーム会長のトト・ヴォルフは、何とか助けの手を差し伸べたいと話す。
ただし「金があるかどうかは問題ではない」「あくまでレース主催者とF1権利者の同意が前提だ」