FIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長が、元F1ドライバーのフィリップ・ストレイフに対して訴えを起こすことにしたと報じられている。
かつてルノーやティレスなどで活躍したフランス人元F1ドライバーのストレイフは、自身もかつての事故により身体に障害を抱えている。だが、これまでにもミハエル・シューマッハの容体に関する独自のコメントを展開し、それに対する批判を招くような事態も起こしていた。
そして、そのストレイフは22日(木)に、2014年のF1日本GP決勝で起こったジュール・ビアンキ(マルシャ)の事故調査報告に関し、その責任者であったトッドやFIAの医療部門長であるジェラール・サイヤン医師を痛烈に批判するコメントを述べていた。
その同じ22日の夜、FIAは公式声明を発表し、トッドとサイヤンはともにストレイフのコメントに「驚かされた」とするとともに、それは「侮辱的かつ中傷的」であるとともに「悪意に満ちた」ものだと非難した。
FIAの声明は、次のように続けられている。
「彼ら(トッドとサイヤン)の評判を害する目的で意図的に行われた攻撃の深刻性を考慮し、彼らは弁護士団に名誉棄損で訴えを起こすよう依頼せざるを得なかった。これにより、フィリップ・ストレイフのコメントが流布されることに歯止めがかけられるとともに、適切な処罰が下されることになるだろう」
「今回の件は非常に残念であり、今もなお治療が続けられているジュール・ビアンキの家族の苦しみを増すだけのものだと考えている」