2014年のF1チャンピオンであるルイス・ハミルトンに対し、メルセデスAMGがF1史上でも最高となる報酬額を提示して2016年以降の契約延長のオファーを行ったと報じられていた。だが、同チームの非常勤会長であるニキ・ラウダが、そうした報道を否定している。
イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は先週、メルセデスAMGがハミルトンに対し「1シーズンにつき2,000万ユーロ(約27億3,000万円)の基本報酬で3年契約の締結をオファー」しており、その契約にはレースで優勝した場合やF1タイトルを獲得した場合にはさらに巨額のボーナスが追加されることが盛り込まれていると報じていた。
だが、最近眼鏡をかけ始めたハミルトンは、イギリスの『Sky(スカイ)』に対し、チームとの間ではいまだに契約延長の話し合いは行っていないと主張している。
「僕たちは落ち着いているよ」と語り始めた30歳となるハミルトンは、次のように続けた。
「チームは僕と続けたいという姿勢を明らかにしているし、僕のほうもそうだ。だからストレスなんてないよ」
「僕は居心地よく過ごしているし、自信もある。そして彼ら(メルセデスAMG)がほかの誰とも交渉などしていないと信じているし、それは僕のほうも同じだよ」
そして、ラウダも『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』が報じた内容や、その後のうわさに言及し、「すべてナンセンスだ」と一蹴(いっしゅう)。そのうわさとは、もしハミルトンがチームに残留しない場合、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)やバルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)がその後任候補になるのではないかというようなものだ。
「我々はこれまで、交渉を始めるのは彼(ハミルトン)がコロラドから帰ってきてからにしようということで合意しているんだ。2月初旬のヘレスでのテストのころになるだろうね」
母国オーストリアの『Kronen Zeitung(クローネン・ツァイトゥング)』にそう語ったラウダは、さらに次のように続けた。
「今日まで、トト・ヴォルフも私も、そしてメルセデスAMGの誰もルイスと(契約に関して)金や期間のことを話したりはしていないよ」
「彼とはまだ今年のシーズンが終わるまで契約も残っているしね」とラウダは結んだ。