マクラーレン-ホンダの時代が、予想よりも早期にスタートすることになるかもしれない。
数日前、エンジンサプライヤーとして2015年からF1に復帰するホンダのF1プロジェクト責任者である新井康久氏(本田技術研究所/専務取締役)が、F1公式サイトのインタビューに答え、ホンダの新V6ターボエンジンが来年2月に行われるF1公式テストにおいて初走行を迎える「可能性が高い」ことを表明していた。
「ヘレスで初走行することになるでしょう」と新井氏はそのインタビューに答えていた。
だが、マクラーレンのレーシングディレクターであるエリック・ブーリエは、モンツァにおいて新井氏が語ったことに関しては「100パーセント認識している」と語ったものの次のように続けた。
「ホンダエンジンが搭載されたマクラーレンF1カーの初テストに関してはまだ何も決まっていないよ。いつ、どこでやるのかもね。まだどうなるか分からない」
「あの(新井氏の)コメントがあったのは事実だ。だが、我々はまだどうなるか分からないし、現時点では明確な答えは出せないんだ。しかし、ヘレスの前にテストを行う可能性も非常に高いよ」
そのブーリエのコメントは、現在ささやかれているうわさとも結びつけて考えられそうだ。マクラーレンでは現在メルセデスエンジンを搭載している2014年型車を、ホンダエンジンのテストに使用できるようにするため修正作業を行っているようだと言われている。
今季の最終戦アブダビGP(11月23日決勝)後に予定されている公式テストにおいてホンダエンジンがデビューする可能性もあるのかと問われたブーリエは、「イエス」と答え、次のように付け加えた。
「はっきりと決まっているわけではないがね。大事をとるなら、ヘレスでマクラーレン-ホンダのF1カーをデビューさせるというのは間違っていないよ」