エンジンのパンチ不足に苦しむフェラーリ。彼らからパワーユニットの供給を受けるマルシャが、本家を差し置いて20馬力ほど出力を上げていた。
これはイタリアの自動車専門誌『Autosprint(オートスプリント)』が報じたものだ。夏休み明けのF1第12戦ベルギーGPと第13戦イタリアGPの舞台は、いずれもパワー勝負のサーキット。ひょっとするとフェラーリは、マルシャに礼をいわなければならないかもしれない。
フェラーリのV6ターボは、ちょっとした工夫でより多くの馬力を得たらしい。
同誌のアルベルト・アントニーニ記者が「魔法のペンキ」と呼ぶこの仕掛けで、タービンはより高い熱を帯びるのだという。
実は、マルシャはフェラーリ技術陣の要請に応じて「魔法のペンキ」付きのパワーユニットを一足さきにテストしていたのだ。
本来エンジンは厳しい技術規則によって開発「凍結」されるが、信頼性向上を目的とするならシーズン中でもFIA(国際自動車連盟)に変更の許可を受けることができる。