かつて7度F1チャンピオンに輝いたミハエル・シューマッハの医療記録盗難事件の捜査当局は、事件解決にかなり近づいているようだ。
スイスの『SonntagsBlick(ゾンタークスブリック)』紙が報じたところによれば、捜査当局では、シューマッハの医療記録は、シューマッハが昨年末の事故以来続いていたこん睡状態だった際に入院していたグルノーブルの病院スタッフによって盗み出されたり、コピーをされたりしたものではないことは明らかとなったとし、それ以外への被疑者の捜査に移ってきているという。
そして、『SonntagsBlick(ゾンタークスブリック)』では、現在フランス警察の捜査の手は、国境を超えてスイスにまで及んでいると付け加えている。
この件にかかわる主席検察官であるジャン・イブ・コキヤは、シューマッハが救急車でフランスのグルノーブルからスイスのローザンヌまでおよそ2時間をかけて移送された際、その医療文書が違法に撮影されたものとの疑いを持っていると考えられているようだ。
その救急車の運行を請け負っていたスイスのバレー州に所在する会社の広報担当者は、「ミハエル・シューマッハの事件に関しては、我々は公にコメントを行わないことを決定した」と語ったという。