オーストリアGPの未来は保証されているとF1最高責任者のバーニー・エクレストンが語った。
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オーストリアGPは2003年を最後にF1カレンダーから姿を消していたが、ドリンクメーカー レッドブルの創設者でチームオーナーのディートリッヒ・マテシッツがサーキットを買い取り、多額の私費を投じて一新。「レッドブルリンク」と名前を変えて、今年からF1に復活した。
■サーキットの改修やグランプリに称賛の声
交通渋滞が問題にはなったものの、復活したオーストリアGPを称賛する声は多い。
めったに姿を見せないマテシッツも今週末はパドックに現れ、「ここが気に入られたようで、非常にうれしいよ」と語っている。
レッドブルのライバルメルセデスAMGの非常勤会長ニキ・ラウダも、母国オーストリアのF1復帰を喜び、「ディディ(マテシッツの愛称)は素晴らしい仕事をした」とたたえている。
エクレストンも感心しきりで、「このレースの復帰は大きかった」とドイツの『Bild(ビルト)』紙に語っている。
「この地域にもF1にとっても良いことだ」
またエクレストンは、レッドブルリンクの改修にも満足している。
「古いコースより、今のほうがはるかに良くなった」
「ディートリッヒがここでやったことは驚異的だ」とエクレストンも太鼓判を押す。
■オーストリアGPは長期契約
『Bild(ビルト)』によると、レッドブルリンクでF1を開催する契約は、2020年までのものだという。
契約期間についてエクレストンが次のように話していると『APA通信』が伝えている。
「ディートリッヒと私が望む限り、レースはここで行う」
「カレンダーは長期的に計画している」
「開催地についても日付についても、安定していることが必要だ」とエクレストン。「今後5年間、カレンダーは比較的安定しているだろう」
オーストリアGPの開催権料がいくらなのかは明らかになっていないが、比較的最近F1カレンダーに加わったアブダビやロシアより安いことはエクレストンも認めている。
「伝統的なレースは別だ」とエクレストン。
また、オーストリアが近隣の「スロベニアやクロアチア」に対するF1の重要な玄関口でもあるとエクレストンは話している。