F1ドイツGPの開催サーキットのひとつであるホッケンハイムとの契約を打ち切るかもしれないとの発言をしていたF1最高責任者のバーニー・エクレストンだが、その姿勢に変化が現れてきているようだ。
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ここ数年、ドイツGPはホッケンハイムとニュルブルクリンクによって隔年で交互開催されてきている。現在の契約では、ホッケンハイムは今年(7月20日決勝)、そして2016年と2018年までドイツGPを開催することになっている。
だが、最近、ニュルブルクリンクとエクレストンの間で、来年以降少なくとも2019年までは毎年ニュルブルクリンクでドイツGPを開催するという新しい契約を結ぶ方向で交渉が行われていると報じられた。
エクレストンは、『Rhein Zeitung(ライン・ツァイトゥング)』紙に対し、「我々は合意に達したと考えている。契約が結ばれることを期待しているよ」と語っていた。
83歳となるエクレストンは、ニュルブルクリンクとその新しい契約を結ぶことで、ホッケンハイムでのF1開催は今後消滅するだろうと示唆していた。
現在は、デュッセルドルフの自動車関連企業であるカプリコーン社が所有するニュルブルクリンクだが、サーキットの責任者であるカルシュテン・シューマッハは、「我々にはホッケンハイムで2016年と2018年にレースが行われるかどうか、あるいは、ドイツで2つのF1レースを開催できるかどうかを判断することはできないし、推測を述べることもしたくない」と語っていた。
だが、ホッケンハイム側はこれに対して強く反論している。サーキット責任者であるゲオルク・セイラーは、「我々には契約があるし、そこに契約解除を認める条項はない」と主張。
そして、最初はホッケンハイムとの契約打ち切りをほのめかしていたエクレストンも、最新のコメントでは現在のホッケンハイムとの契約を尊重するとしている。
エクレストンは、『Rhein Zeitung(ライン・ツァイトゥング)』に次のように語った。
「我々はホッケンハイムとの契約を尊重するよ。我々は現在の契約を順守していく」