ちょうど20年前の1994年5月1日に他界した伝説のF1ドライバー、アイルトン・セナを世界中がしのんでいる。セナの公式ウェブサイトには、「アイルトン・セナ、伝説の20年」と題されたページが設けられ、母国ブラジルを中心に、世界各地で催されている記念イベントなどが次のように紹介されている。
■新公式サイト「セナ・エクスペリエンス」
セナの公式ページ内に新たに「セナ・エクスペリエンス」というページが設けられ、5月1日に公開された。このページを訪れた者はインタラクティブなスペースを共有することで、セナの特別な思い出を呼び起こすことができる。
■イモラ・サーキットでの記念式典
セナが事故死をとげたフェラーリ所有のサーキットでは4月30日(水)から「アイルトン・セナ・トリビュート 1994/2014」と銘打たれたイベントが開催されており、世界中からファンがかけつけている。
■セナ特集テレビ番組
今年がちょうど没後20年を迎えることもあり、セナの母国ブラジルのテレビ局ではこれまでにさまざまなセナのドキュメンタリー番組が制作・放映されてきている。今度の日曜日である5月3日には、ブラジル最大の放送局『Rede Globo(ヘジ・グローボ)』が制作したセナ特別番組シリーズの第4話(最終回)が放映されることになっており、さまざまなドライバーやジャーナリスト、著名人たちがセナについての思い出を語ったインタビューなどが流される予定となっている。
■空飛ぶセナ・カラー
ブラジル国内では、4月30日(水)から機体にセナのヘルメットと同じカラーリングを施したアズール航空の飛行機がお目見えし、大空を飛び回っている。
■セナ記念展
ブラジルサンパウロ州リベイラン・プレトのショッピングモールであるイグアテミでは、「セナ・エモーション」と題されたセナの記念展が開催されている。今後この記念展は順次7会場で開催される予定となっている。
■カーニバルでセナをオマージュしたチームが優勝
ブラジルのリオデジャネイロで今年3月に開催されたサンバ・カーニバルにおいて「ウニドス・ダ・チジュッカ」チームが優勝を飾った。このときの彼らのテーマは「アクセルを踏め、チジュッカ!」というもので、セナの活躍と軌跡にオマージュをささげるストーリーが展開されたものだったという。
■セナのコミックブックが世界で発売
ブラジルでは、セナを題材とした新たなコミックブックも発売されている。3人のヨーロッパのアーティストによって制作された「アイルトン・セナ、神話としての軌跡」という意味のタイトルが付けられた『Ayrton Senna, a Trajetoria de um Mito』は、アイルトン・セナ協会の協賛のもと、今後世界中で発売が予定されている。
■YouTubeとフェイスブックには300万回を超えるアクセス
YouTubeおよびアイルトン・セナの公式フェイスブックには「アイルトン・セナ-20年」と題された動画が掲載されており、これまでに世界中から300万回以上のアクセスを集めている。
世界ではこのほかにもさまざまなセナに関する番組が制作され、あるいはイベントが行われている。死後20年を経過しても、いまだに人々の記憶に鮮明に残されているアイルトン・セナというF1ドライバーのすごさをあらためて感じさせるものだ。