4月14日(月)に、フェラーリ不振の責任をとって突然辞任した元チーム代表のステファノ・ドメニカリだが、ひょっとすると新規参戦を始めるアメリカ発のF1チームでそのキャリアを継続させることになるかもしれない。
2015年もしくは2016年から新たにF1参入を目指すアメリカのNASCARチーム共同オーナーのジーン・ハースだが、そのチームの本拠をアメリカ国内に置く計画をしていることが批判の対象となっている。
ハース自身もそうした批判があることは認識しており、このプロジェクトが失敗に終わるのではないかという見方があるのは、数年前にUSF1チームが参戦を目指したものの失敗に終わっていたことが影響しているのではないかと次のように語った。
「ほとんどの人たちが我々は失敗すると考えているのは知っている。だからこそうまくやらないとならないし、もし失敗に終わらなければ、我々はほかの人たちが成し得なかったことをやり遂げたということになる」
そして、失敗を防ぐ理想的な手段のひとつが、F1で大きな経験を持つ人材の登用だろう。例えば、昨年までメルセデスのモータースポーツ責任者であったノルベルト・ハウグや、4月に突然辞任したフェラーリの元チーム代表、ステファノ・ドメニカリなどがその候補としてあげられるだろう。
かつてジャガーやレッドブルで技術責任者を務め、さらにはレッドブルのNASCARチームにおいてもテクニカルディレクターを務めていたギュンター・シュタイナーが、現在ハースのもとでF1チーム結成に向けた中心的役割を担っている。
そのシュタイナーは次のように語った。
「彼(ハウグ)は今基本的にはDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)の解説の仕事をしていると思う。ステファノに関しては彼が今後何をすることになるのか、あるいはすでに何か決まっているのか、全然知らないんだ。でも、きっと彼とは話をすることになるだろうと思う」
そして、シュタイナーは次のように締めくくっている。
「可能性はあるんじゃないかな。彼らはどちらもいい人物だし、長年この仕事に携わっている。彼らの経験は絶対に役立つはずだよ」