フェラーリのフェルナンド・アロンソが、先週末に開催されたF1中国GP(第4戦)で現状打破につながる表彰台を獲得することができたのは、中国GPからチームを率いることになった新代表の功績ではないとほのめかした。
今シーズンを非常に苦しい形でシーズンをスタートすることになったイタリアの名門チームだが、スペイン人ドライバーのアロンソは中国GP決勝後の上海で、今回のレースは彼にとってフェラーリでのこれまでで最高のシーズンとなった2012年を思い起こさせるものだったと語った。
「バーレーン(第3戦)では、僕たちはリーダーから1分も離されての9位と10位だった。今日は表彰台に上れたし、ニコ(2位となったニコ・ロズベルグ/メルセデスAMG)にわずか7秒しか後れをとっていなかった」
中国GPは、今月14日(月)に突然の辞任が発表された前チーム代表のステファノ・ドメニカリに代わって急きょ抜てきされたマルコ・マティアッチ新チーム代表のもとでの最初のレースだった。
だが、アロンソは3位表彰台という結果はドメニカリによって達成できたことだと、次のように語った。
「僕はこの表彰台はステファノにささげるべきものだと思う。僕たちが7月までに達成することは全部彼の努力の結果だからね」
アロンソが表彰台に上るという活躍を見せたものの、新チーム代表のマティアッチにとっては厳しい週末であったことは間違いない。急きょ新代表へ任命されたマティアッチは疲労こんぱいの様子で、パドックでも濃いサングラスをずっとかけたままだった。
マティアッチには、今後さらなる戦いが待っている。アロンソの信頼を勝ち得ることばかりでなく、ほかのライバルチームたちからも一目置かれる存在とならなくてはならないからだ。
上海に姿を見せたフェラーリの前北米販売責任者であるマティアッチについて尋ねられたレッドブルのチーム代表、クリスチャン・ホーナーは次のように答えている。
「彼のことはこれまで聞いたこともなかったよ」