フェルナンド・アロンソは、2カ月後のイモラ(エミリヤ・ロマーニャGP)まで、アストンマーティンF1の大幅アップグレードを待たなければならないだろう。
ジェッダ(サウジアラビアGP)の後、アロンソの2025年メルセデス入りが噂される中、彼の長年の同僚であるペドロ・デ・ラ・ロサ(元F1ドライバー)は今年のすべてのグランプリでクルマを改良するようアストンマーティンに促した。
「チームの目標は、2レース続けて同じクルマでレースをしないことだ」と、正式にチーム・アンバサダーを務めるデ・ラ・ロサは『DAZN』に語った。
「オーストラリアでの改善計画はないが、オーブンの中には入っているよ(準備は進んでいる)」
しかし、次のメジャーアップグレードも、その後の日本、中国、マイアミでの海外レースには間に合わないことが明らかになった。
チームのマイク・クラック代表は「あまり長く待たずに継続的にこのクルマの開発を続けたいと本当に思っているんだ。だから、イモラを皮切りに、今後のレースを通じて変更があるだろう」とスペイン各紙に語った。
今シーズンのヨーロッパ初レースとなるイモラは、5月中旬に予定されている。
しかしその時までに、アロンソは2025年まで残留するかどうかをアストンマーティンに知らせる必要に迫られるはずだ。
「彼が自分で将来を決めたいと望んでいるのは秘密ではないし、我々がフェルナンドと仕事を続けたいことも秘密ではないよ」
「だが重要なことは、彼にチームとプロジェクトを信じてもらうために速いクルマを与えることだ。彼のようなドライバーがどのチームにとっても魅力的であるのは普通のことだからね」
「それ以外のことは、今後数週間の話し合いになるだろう」とクラックは付け加えた。
「しかし、我々は彼を引き留めようとするだろう。彼は単にドライビングやスキルが優れているだけではない。彼は皆の背中を押し、やる気を起こさせ、手本となってチームを引っ張ってくれる」
「最初から最後の瞬間まで、彼は模範的であり、それはチームの他のメンバーにも受け継がれている。だからこそ我々はそれを守りたいと思っているのだ」
クラック代表はまた、アロンソを含め、誰もアストンマーティンの2024年型マシンについて時期尚早な判断を下すべきではないと主張した。
「それはいいベースにはなっているが、まだテストと、夜間に行われた2つのグランプリしか見ていないからね。この先、学ぶことがたくさんあるんだよ」と彼は語った。