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フェラーリF1、ハースのシートをベアマンが獲得するのは「可能」と認める 過大評価との意見も

2024年03月12日(火)2:25 am

フレデリック・バスール代表は、印象的な結果を見せたルーキーのオリバー・ベアマン(18歳)が、来年ハースからフルタイムF1デビューを果たす「可能性はある」と認めた。

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■ベテランからも高い評価

ジェッダで行われた予選前のフリー走行直前にカルロス・サインツが虫垂炎と診断されたため、フェラーリのジュニアドライバーであるベアマンはF2のパドックから引き抜かれ、そのまま赤いスーツに着替えた。

F1パドックの大半は、彼が週末を7位で終えたことに感銘を受けた。

「私が好きなのは、彼がルーキーの代表であることだ」とオランダのレーシングドライバー、ホーピン・タンは『Viaplay』にこう語った。

「今年は新人ドライバーがいなかったが、ルーキーをF1に投入すれば彼らがうまくやれることがわかった」。

ベテラン・ドライバーのティム・コロネルはさらに一歩先を行く。

「何人かがフィールドを去る時が来た。これまで何人のドライバーがF1を去り、そして戻ってきた?(ケビン・)マグヌッセン、(ニコ・)ヒュルケンベルグだけだ。とにかく距離を置いて、新しいドライバーたちにチャンスを与えるんだ」

「この少年はF1にふさわしいよ」とコロネルは主張した。

ホーピン・タンも「ハースはすでに彼に注目している」と同意している。

■ベアマンへの過度な期待を抑えたいバスール代表

実際、ベアマンは2024年を通じてフェラーリと提携しているハースから6回のフリー走行に参加する予定だが、バスール代表は過度な宣伝と期待を抑えようとしている。

「彼はまだ1レースしか経験していない、だから結論を出さないことが彼を助ける最善の方法だ」

「私たちは気楽にやるしかない。2、3週間もすれば、この結果は忘れ去られるだろう」

「彼はシーズン中にプラクティスやマシンをテストする機会を得るだろうが、今年の目標はF2であり、今はそれに追いつくことだ」

しかし、2025年にハースへ移籍することはベアマンにとって「可能」だとバスール代表は認めている。

フェラーリのジョン・エルカーン会長もそれを支持しているようだ。サウジアラビアでベアマンについて質問された時、彼は「フェラーリでは近年、若手にフォーカスすることが大きな取り組みの1つになっている」と語った。

■ベアマンを素晴らしいとは思わない

しかし、誰もがジェッダでベアマンに過剰な感銘を受けたわけではない。

「(セルジオ)ペレスがマックス(フェルスタッペン)より0.5秒遅い時には期待外れだが、ベアマンが(シャルル・)ルクレールより0.5秒遅い時に彼は本当に素晴らしいのだろうか?そうは思わないね」とオランダの著名な評論家オラフ・モルは『Ziggo Sport』で語った。

実際、昨年ハースF1から2度のフリー走行1回目に出場したベアマンだが、レギュラードライバーとは0.4〜0.5秒差ほどだった。しかし、その時に走った他の新人と比べると明らかに速さを見せていた。

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