レッドブルの権力闘争が沸騰から沈静化へ向かうと思われた矢先、今度はクリスチャン・ホーナーに再び火の手が上がった。
■ホーナー解雇へカウントダウン?
サウジアラビアでは、ヘルムート・マルコ博士がホーナーとタイ人株主の復讐と思われる「停職処分」の事態を乗り切った。
「我々は話し合いの結果、この噂は法的根拠がないということになった。法的根拠がないため、私が停職処分を受けることはない」
ジェッダを出発したホーナーは、自身のF1キャリアを危険にさらす危機の最悪の事態は終わったと信じていたのかもしれない。しかし今、広く報道されている複数の情報筋によると、ホーナーはメルボルンでのグランプリ前に解雇される可能性があるという。
■マルコ博士、メルセデスF1の“親切心”を断る
フェラーリはエイドリアン・ニューウェイとピエール・ワシェの引き抜きに動くかもしれないという噂や、メルセデスのトト・ヴォルフ代表はマックス・フェルスタッペンと、彼の師匠であるヘルムート・マルコ博士の受け入れも申し出ている。
「彼はとても親切だ」とマルコは微笑んだが、「今はその申し出を断っている」。ニューウェイとフェラーリの噂については、「そうならないことを願っている」と付け加えた。
■女性スタッフが民事訴訟も?
また、ホーナーの不適切な行為を告発したレッドブルの女性スタッフは、さらなる情報公開、公式声明、レッドブルの社内調査への不服申し立て、民事訴訟、あるいはこれらすべてを準備しているのではないかともこの噂は流れている。