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全チームのタイヤデータを把握しているピレリが忠告する“考慮すべき要素”とは? 初日の結果からレース戦略をどのように見ている?

2024年03月08日(金)12:40 pm

F1第2戦サウジアラビアGP(ジェッダ市街地サーキット)初日を終え、ピレリがタイヤの特性や戦略について考察を述べた。

全チームのタイヤデータを把握しているピレリは、初日の結果から、レース戦略をどのように見ているのだろうか?

●【2024F1第2戦サウジアラビアGP】初日FP1とFP2のリザルト

■シモーネ・ベラ(ピレリ、チーフエンジニア)

「タイヤの使い方とパフォーマンスに関しては、非常に興味深い一日だった」

「デグラデーションと安定した性能の両方において、明らかに理想的なコンパウンドであることが証明された」

「C3ミディアムとC4ソフトに関しては、このようなコースでは予想されることだが、どちらもグレイニングの兆候が見られた」

「この現象は、路面が徐々にゴム状に馴染んでいくにつれて改善されるはずで、決勝ではドライバーにとって扱いやすいものになるだろう」

「大半のチームはC3ミディアムでロングランを行ったが、C4ソフトで第1スティントのシミュレーションを行ったドライバーもいて、現時点ではその可能性は否定できない」

「1ストップ戦略が有力視されるレースでは、最初の数周や最後の数周でソフトコンパウンドが発揮するグリップの恩恵を受けることが重要なファクターとなるだろう」

「もうひとつ考慮すべき要素は風だ。風はマシンの安定性に影響を与えるだけでなく、タイヤを滑らせる原因にもなり、グレイニングの原因にもなるからだ」。

■初日を終えた時点での各チームの残りタイヤ本数

8チームが同じタイヤの使い方をしているが、2チームだけが違うタイヤの使い方をしていた。

アルピーヌF1はミディアムを多く使い、ハードを残した。FP3でハードを使ったセッティングを煮詰めるのかもしれない。

ハースF1もミディアムを多く使い、ソフトを残した。ハースは明らかに決勝レース優先のプログラムで、予選に自信があるのかもしれない。小松礼雄チーム代表(ハース)は、「ケビン(マグヌッセン)のFP2での燃料が多いときの走りがすごく良かったのが励み」と語っている。

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