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フェルスタッペン、危機的状況にあるレッドブルF1の「平穏」望む…女性スタッフは解雇?もし移籍したら「後任候補は…」「ペレスが王者」とアロンソ

2024年03月07日(木)20:08 pm

前回のバーレーンGPでレッドブル陣営を巻き込んだクリスチャン・ホーナー騒動の後、マックス・フェルスタッペンはサウジアラビアでの「静かな週末」を望んでいると認めた。

■マックスはヨスと逆の立場

これまでのスキャンダルの間、父のヨスが現在起きている明らかな権力闘争に喜んで参加してきたにもかかわらず、マックスは沈黙を守ろうと努めてきた。

「僕はただのドライバーだし、トップで何が起こっているかなんて何も知らないよ」と、トリプルワールドチャンピオンであり、2024年のチャンピオンシップリーダーでもあるマックスはジェッダで『Sky Italia(スカイイタリア)』に語った。

「バーレーンで誰が何を言おうと、もう過去のことにしなければならない」。

しかし、26歳のフェルスタッペンは、ホーナー騒動がレッドブルを崩壊させ、マックスがメルセデスに向かう可能性さえあるという驚きの主張をした父親を「嘘つきではない」と擁護した。父ヨスは今週末はラリーイベントのために欠席している。

「僕に関する限り、どちらかの味方をすることに興味はない」とマックスは言い、父親とマネージャーのレイモンド・フェルミューレンには忠誠を誓うと付け加えた。

「父の息子として、違う立場につくのは奇妙なことだけど、自分としてはパフォーマンスに集中したいだけなんだ」とマックスは主張した。

ヨスについては、『Auto Bild(アウト・ビルト)』誌の取材に対し、「ヨーロッパでの」ラリー・スケジュールがあるため、ジェッダ以降のグランプリには参加できないだろうと『Auto Bild』に語った。

「それはずっと前から明らかだった」とヨスは語った。

■穏やかな環境を望んでいるとマックス

マックスのほうは、ホーナーのトラブルについて明確な見解を示していないものの、ホーナーが最終的に追放されるという考えには納得しているようだ。

「僕にとっては誰がチームにいようと関係ない。僕はただ、みんなが従業員として満足できる穏やかな環境を望んでいるだけだ。レースごとに気が散るようなことはチームにとって良くないからね。

「言い争いがあってもなくても、解決できることは必ずある」。

■女性スタッフは解雇

ホーナーとの騒動の渦中にいた女性スタッフは、レッドブルのタイ人株主(51%)の意向で解雇されたと噂されている。

「彼女は弁護士を雇った」とある関係者は『タイムズ』紙に語っている。「このような場合、人はただでは転ばないものだ」。

■マックス、移籍はしないつもり

フェルスタッペンが本当にメルセデスに移籍するかもしれないといううわさについて、マックスは2028年の契約満了までとどまる“つもり”だと語っている。

■マックスが今年中に移籍する可能性を指摘

しかし、元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、現在のレッドブルを巻き込んでいるチームの混乱に早急にフタをしなければ、分裂も否定できないと考えている。

「今起ころうとしているのは、メルセデスと並んで、過去10年間で存在した最高のチームが内部から崩壊しつつあるということだ」とラルフ・シューマッハは『Sky Deutschland(スカイ・ドイツランド)』に語った。

「トト・ヴォルフは野次馬として比較的幸せだと思うよ」とシューマッハは付け加えた。

シューマッハはさらに、「もしホーナーが何としてでも自分のシートにしがみつけば、彼はレッドブルにダメージを与えるだけでなく、フェルスタッペンがチームを去ることになれば、その責任も負うことになる。マックスがレッドブルで今年を終えることさえない可能性もある」

■フェルスタッペンの後釜はピアストリ? ペレスも王者になれる

ホーナーは自ら辞めるつもりはなく、フェルスタッペンの後任には元レッドブルのマーク・ウェバーがマネジメントをするオスカー・ピアストリがふさわしいと考えているようだ。

「マックスがいなければ、チェコ(ペレス)はチャンピオンになれるだろう」とフェルナンド・アロンソは『AS』紙につぶやいた。「あのマシンはかなりいいと思う」と笑顔を見せた。

レッドブルがフェルスタッペンを失った場合に備えて、万が一のための対策を練っているのかと尋ねられたヘルムート・マルコ博士は、『Osterreich(オステライヒ)』紙に次のように答えた。

「その件に関しては、私からは何もコメントできないよ」

「しかし、私とマックスの間には大きな信頼関係があるのは事実だ」。

ホーナーのスキャンダル全体についてマルコはこう答えている。

「難しい状況だ。それ以上、私からのコメントはない。この件に関しては、最終的な結論が出たときにまた話すつもりだ」。

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