F1統括団体のFIA(国際自動車連盟)会長であるモハメド・ベン・スラエムの新たなスキャンダルは悪化の一途をたどっている。
FIA(国際自動車連盟)のボスは今週、2023年サウジアラビアGPでフェルナンド・アロンソに科せられたペナルティを覆すために介入したという疑惑で、自身の連盟のコンプライアンス責任者に召喚された。
■ラスベガスGPを阻止しようとしていた?
そして今、オーストリアの『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』紙は、ベン・スラエムが新しいラスベガスF1サーキットのホモロゲーションを阻止しようとした疑いで告発されているとの新たな主張を報じた。
このレースは、リバティ・メディアが所有するF1の商業権所有者による数十億ドル規模の新プロジェクトであり、ベン・スレイエム率いるFIAとの権力闘争がしばらく続いている。
「これは本当の安全性に関する問題ではない」と同紙は、ラスベガスのストリートサーキットの承認を阻止するためにベン・スレイエムが介入したことに言及している。
「この件に関しても、ベン・スラエムが介入した背景が何であったかは不明だ」。
コメントを求められた時、FIAは調査が進行中であることを確認したが、実際に物議を醸している会長の名前は挙げなかった。
「FIAは、コンプライアンス責任者が、運営組織の特定のメンバーが関与している可能性のある疑惑について詳述した報告書を受け取ったことを確認している」と広報担当者は述べた。
「コンプライアンス部門は、このような問題で一般的に行われているように、適正手続きが細心の注意を払って遵守されるよう、これらの懸念事項を評価している」。
■ホーナーの逆襲?
また、ベン・スラエムの新たなスキャンダルが、レッドブルF1クリスチャン・ホーナー代表のスキャンダルと何らかの関係があるのかどうかも不明だ。
『Sport1』の特派員、ラルフ・バッハとビアンカ・ガルロフはこう指摘する。
「ホーナーは、もし自分が職を失ったら、他の主人公たちを破滅に引きずり込むと脅したと言われている」。
興味深いことに、メルセデスF1のトト・ヴォルフ代表は急にこの件について距離を置くようになっている。