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フェラーリ代表とメルセデス代表、レッドブルF1との差は「小さい」 チーム側も順位予想はバラバラ

2024年03月01日(金)18:32 pm

木曜日まではそれなりにはっきりしていたように見えたF1チームの序列が、バーレーンでのプラクティス初日に覆された。アストンマーティンF1のアンバサダーを務めるペドロ・デ・ラ・ロサは『DAZN』にこう語った。

「いくつかのチームと話をしたが、彼らはみんなベスト6チームのランキングを作っていた。そしてどのチームも同じランキングではなかった」。

実際、マックス・フェルスタッペンのレッドブルは、先週同じサーキットで行われたプレシーズンテストでは圧倒的な強さを見せていたにもかかわらず、いきなり6番手以下となった。

チームメイトのセルジオ・ペレスは次のように語った。「プレシーズンテストの後、僕たちが1秒リードしているという声をたくさん聞いたけど、もっと近づくことは分かっていたから微笑ましかった」。

しかし、マクラーレンのオスカー・ピアストリは「明日、彼らがクルマからどれだけの土のう袋を降ろすか見てみよう」と笑った。

■レッドブルF1との差は小さいとメルセデス

パフォーマンスを隠していると非難されているのはレッドブルだけではない。木曜日のフリー走行2回目で突然1ー2になったメルセデスは、先週のテストで土のう袋を積んでいたと非難されている。チーム代表のトト・ヴォルフは、「あぁ、なぜ我々が?」と語り、“デタラメ”が明らかになるのは予選日だと付け加えた。

「ロングランで見れば、マックスとの差はまだコンマ3秒だ。しかし、我々は予想していたよりも小さい」

3度の世界チャンピオンのフェルスタッペンに関しては、木曜日の苦戦は本物だったようで、ラジオで「すべてがクソだ」「何マイルもズレている」と宣言した。

しかし、木曜日の最速のハミルトンは最速ラップを刻んだが、「僕たちのロングランペースはレッドブルと戦えるものではないよ」と断言した。

2番手のジョージ・ラッセル(メルセデス)も同意し、「フェルスタッペンは楽に速そうだった」「フェラーリ、マクラーレン、アストンマーティンと非常にタイトだった」と語った。

それにもかかわらず、カルロス・サインツ(フェラーリ)は木曜日、世界チャンピオンに続くのはフェラーリだけではないことを証明したと語った。「テストですべてを明らかにすることはできないからね」。

■メルセデスには驚かされた

元レッドブルのクリスチャン・クリエンは『Speed Week(スピード・ウィーク)』に次のように語った。

「メルセデスがペースを上げているのは明らかだ。レッドブル・レーシングはファステストラップよりもロングランのほうがずっと速かった」

「メルセデスは完全に加速していたが、レッドブルはまったく加速していなかった」

「メルセデスには驚かされたよ。クルマはコース上でとてもよく見えた。フェラーリは自分たちの立ち位置をよく知っているから、まだ力を発揮する必要がないのかもしれないね」

■予選はライバルと接戦

レッドブルのヘルムート・マルコ博士によると、木曜日の順位は「他のチームが我々よりもエンジンを高回転で回している」単純なケースだと語った。

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、「我々のデータによると、我々はレッドブルよりもわずかにエンジンパワーを多く使っている」とメルセデスのヴォルフのコメントを紹介している。

マルコによると、フェルスタッペンも突風と気温の低さに苦しんだという。80歳のオーストリア人ドライバーは、「テスト日の気楽さはもうない」と語った。「それは明らかに他の人たちよりも我々を痛めつける。テストの日々の気楽さはもうなくなった」

「1周ではフェラーリとメルセデスとの接戦になるだろう。ロングランで見れば、我々はまだリードしているが、期待されたほど明確ではない」と語った。

ギアシフトに関するフェルスタッペンの不満については、「それはマックスの好きなトピックだったりするけど、明日までには解決できると思うよ」とマルコは付け加えた。

■フェラーリはレッドブルに追いつける

しかし、レッドブルのライバルたちにとっては、木曜日には慎重に微笑む理由があった。フェラーリのフレデリック・バスール代表は「ロングランではまだレッドブルの後塵を拝している。しかし、その差は追いつける大きさだ」。

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