2024年2月13日、スクーデリア・フェラーリは少数のゲストの前で、F1世界選手権に参戦するために製作した70台目のマシン『SF-24』を発表した。
フィオラノ・サーキットで行われた発表会には、ジョン・エルカーン社長、ベネデット・ヴィーニャCEO、ピエロ・フェラーリ副社長、パートナーの代表者たち、チーム代表のフレデリック・バスール、ドライバーのシャルル・ルクレール、カルロス・サインツらチームメンバーが出席した。
■『SF-24』コンセプト
SF-24は、F1グラウンドエフェクト時代の3台目のマシンだが、外観からして過去2年間の伝統とは違う。
エンリコ・カルディレ率いるデザイングループは、ドライビングしやすく、予測通りの反応をするマシンを与えることを目指した。
目標は、パワーユニットのポテンシャルを最大限に発揮させることであり、実力が確かなドライバーたちのテクニックを最大限活かすことだ。
■マットカラー
一見したところ、このクルマは先代モデルとは美的に大きく異なっている。
昨年11月のラスベガスGPで好評だったホワイトが、フェラーリのセカンドカラーであるイエローとともに再び登場した。
これはモデナとのつながりを示すものであると同時に、本拠地マラネロにおけるF1以外の主要なレース活動、世界耐久選手権(WEC)を意識したものだ。
昨年と同様、『SF-24』とWECの『499P』は同じ赤の色調で、今年もF1マシンはマット仕上げとなった。
■1968年以来の縦縞イエローとホワイトのライン
フェラーリのF1マシンがイエローをフィーチャーするのは初めてではないが、イエローの縦ストライプは1968年以来で、今年は初めてホワイトと組み合わされた。
そのため、例年よりも黒が少なくなり、フロア、バージボード、ハローの一部、その他の小さな部分に限られた。
ホイールカラーは赤をベースにしながら中央はホワイトとイエローのダブルストライプとなった。
また、このカラーはレースナンバーの16と55にも使われており、そのカーナンバーはマラネロのオフィシャル・フォント『Ferrari Sans(フェラーリ・サン)』をイタリック体(斜体)で掲示している。
来週バーレーンでは3日間のプレシーズンテストが行われ、3月2日(土)には同じ場所で開幕戦が開催され、史上最多24レースが行われる最も忙しい今シーズンがスタートする。